「英語の偏差値が40台で、何から手をつけていいかわからない」「単語も文法も苦手で、長文を読むとすぐに挫折してしまう」
大学受験において、英語は最も配点が高く、合否を分ける重要な科目です。しかし、多くの受験生が英語を苦手としており、特に偏差値40台から抜け出せないと悩んでいます。英語が苦手な原因は、才能やセンスではなく、学習の順番と基礎力の徹底的な不足にあります。
結論から申し上げると、英語が苦手な受験生が偏差値60を達成するためには、「単語・文法」「英文解釈」「長文・演習」の3ステップを正しい順番で、かつ「一冊を完璧に」する学習法を徹底することが唯一の最短ルートです。
この記事では、偏差値40台からスタートする受験生を対象に、英語の苦手を克服し、偏差値60まで引き上げるための具体的な3ステップ戦略と、各ステップで推奨される基礎参考書ルートを専門家の視点から解説します。
1. 偏差値40台の「英語が苦手な原因」を特定する
英語が苦手な受験生の多くは、以下の2つの根本的な問題に直面しています 1。
1-1. 基礎力の徹底的な不足
結論: 偏差値40台の受験生は、大学受験に必要な基礎語彙・基礎文法が決定的に不足しています。
•単語力の不足: 大学受験に必要な語彙(約4000語)の半分も定着していないため、長文の半分以上が「知らない単語」で構成されているように感じ、読むことができません。
•英文法の未定着: 中学・高校レベルの基本的な文法事項が理解できていないため、文章の構造(SVOなど)が把握できず、「なんとなく」でしか英文を読めません。
1-2. 学習の順番の間違い
結論: 基礎が固まっていない状態で、いきなり長文読解や過去問に手を出してしまうことが、挫折の最大の原因です。
英語学習は、「単語・文法」→「英文解釈」→「長文読解」という積み上げ式の構造です。土台(単語・文法)が不安定なまま、屋根(長文)を乗せようとしても、すぐに崩れてしまいます。
2. 偏差値40から60へ引き上げる「3ステップ戦略」
偏差値40から60へ上げるためには、学習の順番と参考書の徹底が極めて重要です。以下の3ステップを、焦らず、しかし徹底的に実行しましょう。
| ステップ | 目的 | 期間(目安) | 推奨参考書(例) |
| ステップ1:土台作り | 単語と文法を完璧にする。 | 1〜2ヶ月 | 『システム英単語Basic』、『大岩のいちばんはじめの英文法』 |
| ステップ2:骨組み作り | 英文解釈(構文把握)を習得する。 | 1ヶ月 | 『入門英文解釈の技術70』 |
| ステップ3:実戦力養成 | 長文読解とアウトプットを鍛える。 | 2ヶ月〜 | 『英語長文レベル別問題集3』、『ハイパートレーニング レベル2』 |
2-1. ステップ1:土台作り(単語・文法)
結論: 最初の1〜2ヶ月は、単語と文法以外に手を出す必要はありません。
•英単語: 『システム英単語Basic』や『ターゲット1200』など、基礎レベルの単語帳を1冊選び、毎日100語など量を決めて徹底的に覚えます。
•鉄則: 完璧に覚えるまで最低3周は繰り返しましょう。
•英文法: 『大岩のいちばんはじめの英文法』などの講義系参考書で文法の仕組みを理解した後、『Next Stage』などの問題集の基礎部分でアウトプットします。
•鉄則: 文法は「理解」が重要です。なぜその答えになるのかを説明できるようにしましょう。
2-2. ステップ2:骨組み作り(英文解釈)
結論: 英文解釈は、長文を読むための「設計図」を読む技術です。このステップで「なんとなく読み」を卒業します。
•学習内容: 『入門英文解釈の技術70』などの参考書を使い、一文一文の構造(S・V・O・C・M)を正確に把握する練習を徹底します。
•鉄則: どんなに短い文でも、主語と動詞がどこにあるかを意識して読みましょう。この訓練をすることで、長文でも構造を見抜く力が身につきます。
2-3. ステップ3:実戦力養成(長文読解)
結論: ステップ1と2で身につけた基礎力を使い、簡単な長文から徐々に慣れていきましょう。
•長文読解: 『英語長文レベル別問題集3』など、基礎〜標準レベルの長文問題集から始めます。
•復習の徹底: 解きっぱなしにせず、必ず復習をしましょう。
•単語・熟語のチェック: 知らない単語・熟語を全て洗い出し、覚える。
•音読: 構造を理解した英文を音読することで、返り読みを防ぎ、速読力を鍛えます。
3. 苦手克服のための「学習マインド」の転換
偏差値40から60への道のりは、学習法だけでなく、マインドセットの転換も必要です。
3-1. 完璧主義を捨てる
結論: 100%の理解を目指さず、80%の理解で次に進む「勇気」を持ちましょう。
苦手な人は、一つの単語や文法にこだわりすぎて先に進めない傾向があります。大学受験は総合点で勝負します。完璧を目指すよりも、全体を広く浅く、そして何度も繰り返す方が効果的です。
3-2. 成功体験を積み重ねる
結論: 「1ヶ月で単語帳を1冊終わらせる」など、達成可能な短期目標を設定し、成功体験を積み重ねましょう。
小さな成功体験が、英語学習への苦手意識を払拭し、モチベーションを維持する最大のエネルギー源となります。
まとめ
英語が苦手な受験生が偏差値60を達成するための戦略は、非常にシンプルです。
最も重要なメッセージは、学習の順番を間違えず、基礎の土台を徹底的に固めることです。
•ステップ1: 単語と文法で土台を固める。
•ステップ2: 英文解釈で骨組みを作る。
•ステップ3: 長文読解で実戦力を養う。
この3ステップを信じて実行すれば、必ず偏差値は上がります。諦めずに、今日から正しい学習を始めましょう。
注意: 本記事で紹介した参考書ルートは一般的なものであり、個人の現在の学力や志望校の出題傾向によって最適なルートは異なります。最新の情報については、必ず公式サイトや予備校の情報を確認してください。
参考文献
[1] WAYS. 【大学受験】英語がまったくできない偏差値40台からの逆転合格戦略. (2024年7月24日).
[2] 鶴見プランB. 偏差値40台から英語の苦手を克服する方法。大学受験で成功するためのステップ. (2024年10月24日).

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